こんにちは。
ライフスタイルギャラリーの本社で働いている人間(29)です。
社内で従業員が使うアプリに、「今日のありがとう」という項目がある。
その日一日働いて感謝したことを投稿する項目で、感謝した相手に通知も届けられるような設定だ。
例えば重いものを運ぶのを手伝ってもらった、追加の発注にも寛容に対応してくれた、何でも良いのでありがとうを発信できる項目。
僕がその項目を追加した本来の理由は、社内には誰からも言われずに率先してやっている業務が無数に転がっているからである。
ゴミが溜まった時にまとめてくれているのは誰?
トイレットペーパーを補充してくれているのは誰?
切れた電球を交換してくれたのは誰?
従業員が増えるほどに、事業規模が拡大するほどに、日の目を浴びないながらも陰ながら動いてくれている人が少なからずいるという事実に気付いてほしくて、つくってもらった。
あと、「ありがとう」って言われて気分が悪くなる人はほとんどいないし、「ありがとう」が言える人は強い。
大きなお世話が、誰かの目じりを柔らかくしている、かもしれない。
とある有名家具メーカーの脚のパーツの断面だ。
この会社は無垢材を贅沢に使用した家具が人気で、凛とした木目は非常に美しい。
脚の断面を見ると色鮮やかに集成材で構成されていて、カラフルでお洒落なポイントとして組み合わせている、わけではないと思う。
木材を一切の無駄なく、自社の商品に供給することは非常に難しいが、恐らく端材を無駄にしない企業努力の結果、この脚が生まれたと勝手に考察している。
こういうことはどんな企業も当たり前のようにやってはいるが、隠れた企業努力を見つけた気がして、このテーブルにぐっと愛着がわいた。
真実は別にどちらでもいい。
どんな生活を送っていても、どんな仕事していても、人に感謝されながら生きることほど尊いものはない。
年を重ねるほどにできないことも増えて、自動的に手助けしてもらいながら生きるようになるのだから、今のうちに感謝する練習をしよう。
今日も僕の文章を見つけてくれて、ありがとう。