
ハーマンミラー DCM(Dining Chair Metal)とは?

イームズチェアの中でも、特に名作とされる「DCM(Dining Chair Metal)」は、1946年にチャールズ&レイ・イームズ夫妻によってデザインされ、ハーマンミラー社から製品化されたダイニングチェアです。ミッドセンチュリー・モダンのアイコンとも言えるこの椅子は、今なお世界中で愛され続けています。
DCMの特徴
1. 成型合板(プライウッド)の革新的な使用
DCMの最大の特徴は、座面と背もたれに成型合板(バーチやウォールナットなど)を使用している点です。当時としては画期的な技術で、木を三次元的に曲げることによって、体に自然にフィットする座り心地が実現されています。
2. スチール製レッグ(Metal)
「DCM」の“M”はMetal(メタル)を意味し、脚部にはクロームまたはブラック塗装されたスチールパイプが使用されています。木と金属のコンビネーションは、当時としては斬新であり、軽やかで現代的な印象を与えます。
3. シンプルながら洗練されたフォルム
背と座の間にわずかな隙間があり、浮遊感のあるデザイン。機能性と美しさを兼ね備えたフォルムは、家庭のダイニングだけでなく、カフェやギャラリーなど様々な空間で調和します。
4. ショックマウントによる快適な座り心地
座面と背もたれを金属フレームに取り付ける際に、「ショックマウント」と呼ばれるゴム製パーツを介しています。これにより、座る人の動きに対して柔軟に対応し、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。
DCMはどんなインテリアにもマッチ
DCMは、そのミニマルかつ温もりのあるデザインから、ナチュラル系・北欧系・インダストリアル系・モダンなど、どんなスタイルのインテリアにも自然に溶け込みます。ダイニングチェアとしてはもちろん、デスクチェアやサイドチェアとしても活躍します。
私がDCMをお勧めする理由
DCMは、70年以上前にデザインされたとは思えないほど現代的で、機能性と芸術性を兼ね備えた一脚です。イームズ夫妻の理念「デザインとは問題解決である」を体現するプロダクトであり、持つ人の生活に豊かさと品格をもたらしてくれるはずです。時代を超える普遍的なデザインを是非キミドリ東京で感じてみてください。