ルイスポールセン(Louis Poulsen)を代表するヴィンテージ・デザインの名作ことミッドセンチュリーのスカンジナビアン・モダンを象徴するこの照明器具、オービター(Orbiter)ペンダントライトをご紹介します。

✨デザインと背景

デザイナーはイェンス・ミュラー・イェンセン(Jens Møller‑Jensen)、初出は1963年。その後ルイスポールセン社で1980年代に製造されたモデルが広く知られています 。ミニマルながら未来的な佇まいが魅力です。

🕎光の質と空間演出

  • 下方向への落ち着いた光が主体ながら、反射リングにより柔らかな雰囲気を演出。直接の眩しさを避けて、空間全体をやさしく照らします。
  • ペンダント本体以外にも、天井にくっきりとした光のリングが映り込み、幻想的な演出が可能です。

🛋️おすすめの空間とのコーディネート

◼ キッチンアイランド上

高さを活かして単体で設置すれば、シンプルでも確かな存在感。

◼ ダイニングテーブル上

複数灯をリズミカルに並べて、整然とした印象を。

◼ リビングや書斎

スカンジナビアンやポストモダンのインテリアに調和しつつ、無機質な空間にも馴染みます。

🌟私がOrbiterをお勧めする理由

ルイスポールセンの「オービター」ペンダントライトは、まさに北欧デザインの精神を凝縮した名作です。1960年代というモダニズムが花開いた時代に誕生したにもかかわらず、そのデザインは今なお新鮮で、現代の住空間にも自然と溶け込むタイムレスな魅力を持っています。

その最大の特長は、光の“質”にあります。単なる明るさではなく、眩しさを抑え、やわらかく、心地よい光を空間全体に広げてくれる点は、まさにルイスポールセンらしい設計思想の結晶。視線に直接光源が入らない構造により、目に優しく、それでいてしっかりと照らしてくれる──そんな繊細なバランスが保たれています。
現在では生産終了となっており、市場に出回るのはヴィンテージ品が中心。だからこそ、「オービター」を手に入れることは困難です。

静かで、凛としていて、どこか詩的な存在感。ルイスポールセンの「オービター」は、空間に特別な空気をもたらしてくれる、そんな一灯です。暮らしの中に“美しい光”を取り入れたいと願う方に、ぜひキミドリ東京がおすすめしたい照明です。