
こんにちは!三越家具(現・三越伊勢丹プロパティ・デザイン)が展開する「ブルージュ(Brugge)」シリーズを理解するためには、まずそのルーツである企業の歴史と技術力を掘り下げることが不可欠です。今回は三越家具そのものについて詳しくご紹介します。

🏛 1. 三越家具の源流と発展
● 100年以上の歴史
- 1904年、三越呉服店が百貨店として洋家具を扱い始め、家具職人を欧米へ派遣して技術指導にあたりました
- 1910年には家具加工部が丸の内に工場を設立し、翌年には「家具装飾部」として独立。関東大震災を経て、1927年に大田区蒲田に総合工場が完成しています。
● 高級家具の実績
国会議事堂、最高裁判所、宮内庁(二重橋前)、徳川侯爵邸など、格式ある施設に納入実績あり 、昭和に入ってからも、迎賓館・日本航空ラウンジなどラグジュアリー空間にも家具を提供し続けています
🔨 2. 三越製作所/プロパティ・デザインとしての現在
● 組織と事業内容
- 現在は三越伊勢丹プロパティ・デザイン株式会社(IMPD)として、内装デザイン・建装事業、プロジェクトマネジメント、住環境事業など幅広く手がけています
- 中でも、百貨店起源の木工工場「三越製作所」は、直営の木工家具工場として特注家具からホテル・商業施設までを一貫生産
● 職人技と品質哲学
- 「良いものを永く」「100年後にも誇れる品質」をスローガンに、設計から木取り・塗装・組み立て・修繕まで全工程を自社内で担当
- 0.02〜0.03mmの精度にこだわるなど、極めて高度な仕上げ技術と持続性への責任を追求
- 「建装」という造語を生み出した背景には、一体的な室内空間デザインへの意識があるとのこと
🎨 3. デザインと革新性
● 英国モダンを超えるスタイル
- 1937年に城所右文次が設計したバンブーチェアは、竹を用いたカンチレバーデザインでパイオニア。これがル・コルビュジェ派のシャルロット・ペリアンにも影響を与えたと言われています 。
- この製品は2010年に復刻され、伝統の上に革新を重ねる姿勢が見える逸品
🏠 4. 「ブルージュ」シリーズとの関係
「ブルージュ」は、英国家具の伝統技術と三越製作所の匠の技を融合させた代表的オリジナルブランド。オーク無垢材やレリーフ、象嵌、ステンドグラスなどの装飾が特徴です。
家具の形から仕上げや塗装まで全工程を自社で管理しており、「日本の生活環境に合う英国風家具」を実現。オーダー対応、張替え対応、色替え、メンテナンスも可能で、「100年使える」哲学を具体化したブランド設計です 。
✨ 私がブルージュをお勧めする理由
三越家具の源流は、百貨店ならではの洋家具への熱量と欧米派遣による学び。それが直営工場と匠の技につながっています。100年を超える納入実績、高い技術力、一貫した品質管理──これらが「信頼」と「持続性」を支える柱です。「ブルージュ」は、その歴史と技術から紡ぎ出されたシリーズだと知ると、一層愛着が湧きますね。クラシックとモダンが響き合う場所で、あなたと家具の新しい物語を―キミドリ東京でお待ちしております。