
ボジェック・シーペック(Borek Sipek)は、チェコ出身の建築家・デザイナーであり、アートと実用性を融合させた照明やガラス作品で世界的に高く評価されています。
この記事では、シーペックの代表的な照明作品「David(デイビッド)」の魅力を中心に、彼のデザイン哲学を詳しくご紹介いたします。

ボジェック・シーペックとは?|チェコが生んだクリスタルの魔術師
ボジェック・シーペック(Borek Sipek)は、1949年に旧チェコスロバキアで生まれました。建築を学んだのち、家具やガラス工芸、照明など多岐にわたるデザインに活動の幅を広げました。
特に1980年代以降、彼の作品は「クリスタルの魔術師」と呼ばれるほどガラス表現の可能性を拡張し、世界中のインテリア業界で注目を集めます。
プラハ城の改修に携わった経験もあり、建築家としての構造的な思考と、アーティストとしての感性が融合したデザインが特徴です。
時代背景とメーカーの動き|LUCE TOYO KITCHEN STYLEによる国内最大級の展示
現在、シーペックの照明やガラス作品は、日本では「LUCE TOYO KITCHEN STYLE(ルーチェ トーヨー キッチンスタイル)」を通じて展開されています。
このショールームでは、彼の代表作を含む多くの作品が常設展示されており、国内最大級のシーペックコレクションとして知られています。
- インテリア性が高く、空間演出の主役になる照明
- 唯一無二のアートピースとしての存在感
- 色とフォルムのバランスに長けたデザイン
といった点で、住宅はもちろん、レストランやホテルなど高級空間にも採用されています。
代表作「David(デイビッド)」の魅力とは?
シーペックの照明作品の中でも特に人気が高いのが、「David(デイビッド)」です。
Davidの特徴:
- 二重構造のガラスシェード
- 外側:透明なクリアガラス
- 内側:深いロイヤルブルーのガラス
- シェードの形状は釣り鐘型
- クラシカルで重厚なシルエット
- 光が内側から透過することで、空間に神秘的なブルーの光を拡散
- アートと機能の融合
- 光を灯していないときも、美術品のような存在感
- 照明としての明るさと、インテリアとしての魅力を兼ね備える
Davidは単なる照明ではなく、「空間そのものを変える力」を持つ作品です。
ボジェック・シーペックの照明が愛される理由
1. 色彩とフォルムの芸術性
彼の作品は、色彩の重なりと曲線的なフォルムが独特で、詩的で幻想的な空気感を持ちます。
2. 手作業の温もり
工業製品とは異なり、多くのパーツは手吹きガラスで制作されており、一つひとつに個体差があることも魅力のひとつ。
3. 照明+アートという価値
単なるインテリア照明ではなく、「光と影を演出するアート」として、特別な空間を演出します。
🌟私がDavid(デイビッド)をおすすめする理由
ボジェック・シーペックの照明作品、とくに「David」は、インテリアとしてだけでなく、空間の価値を高める“光の彫刻”といえます。特に私が魅力を感じているのは、二重構造になったシェードの巧みな設計です。外側の透明なガラスが光をやわらかく受け止め、内側の深い青がまるで水の中にいるような静けさと奥行きを生み出してくれます。灯りを点ける時間帯や周囲のインテリアによっても表情が変わるため、毎日見ていても飽きることがありません。
その芸術性と実用性のバランスは、他に類を見ないもので、住宅、商業施設、ギャラリーなど、様々な空間で独特の存在感を放ちます。シーペックの作品はどれも個性的ですが、「David」はその中でも特に静謐さと美しさ、そして詩的な雰囲気を併せ持っていると思います。だからこそ上質なインテリアを求める方には、ぜひ一度キミドリ東京でこの照明を体験してほしいと思うのです。