
カッシーナ(Cassina)の LC3 は、20世紀を代表するモダン家具の名作ソファです。正式名称は「LC3 グラン・コンフォール(Grand Confort)」。建築家 ル・コルビュジエ、その従兄弟の ピエール・ジャンヌレ、女性デザイナー シャルロット・ペリアン の3人によって1928年にデザインされました。

1. 革新的なデザイン
LC3は、20世紀初頭のモダンデザインの象徴とも言える家具であり、デザイン史における革新性が評価されています。特にその構造に関しては、他のソファとは一線を画しています。
- フレームとクッションの組み合わせ
通常のソファでは、フレームがクッションを支えますが、LC3はフレームが外側に出て、クッションがその周りを囲むという構造になっています。このデザインは、視覚的に革新的であり、機能的にも新しい視点を提供しました。 - シンプルさと有機的形態
フレームは直線的でミニマルですが、クッションがその周りに柔らかく包み込むような形状を作り、シャープでありながらも温かみを感じさせます。これにより、モダンでありながらリラックスできる雰囲気が生まれました。
2. 快適な座り心地
LC3は単なるデザイン重視ではなく、座り心地にも非常にこだわっています。特にそのクッションの配置やクッションの組み合わせ(フェザーとポリウレタンフォームのミックス)は、快適さを提供し、長時間座っても疲れにくい設計がされています。
- 深めの座面と低めの背もたれ
座面の奥行きが広く、深いため、リラックスできる姿勢が保てます。背もたれが低めで、座ったときに自然に背中を預けられるのも大きな特徴です。 - 包み込まれるような感覚
クッションがフレームの外側に出ており、座るとまるで 包み込まれるような心地よさ が感じられます。この設計が、特に リラックス感を重視する人々に高く評価される理由の一つです。
3. タイムレスなデザインと耐久性
LC3は、1928年にデザインされてから何十年も経った今でも、現代のインテリアにも合う タイムレスな美しさ を持ち続けています。モダンでありながらも クラシック な魅力を持っており、古さを感じさせません。
- 普遍的なデザイン
LC3は一度見たら忘れられない独特なデザインですが、時代を超えて今も多くの家庭やオフィスに馴染むため、非常に普遍的な魅力を持っています。 - 耐久性と素材
その耐久性の高さも評価のポイント。使い込むほどに風合いが増し、時間と共に美しさが深まる 高品質な素材 を使用しています。レザーの張地やメタルフレームは、何十年経ってもその魅力を失いません。
4. モダン建築の影響を受けたデザイン
LC3は、単なる家具ではなく、建築やアートとも深く関連しています。ル・コルビュジエをはじめとするデザイナーたちは、建築的な視点で家具をデザインしており、その影響はLC3に色濃く表れています。
- モダニズムの精神
LC3は、機能美とシンプルな形状を追求するモダニズムの精神を体現しています。このアプローチは、視覚的にも「美しい建築のような」感覚を与えます。 - ル・コルビュジエの哲学
ル・コルビュジエは「形態は機能に従う」という考えを持っており、LC3はまさにこの哲学を具現化しています。機能性と美しさのバランスが取れているため、インテリアデザインの中でも高く評価されています。
5. デザインアイコンとしての地位
LC3は、ただの家具としてだけでなく、デザインのアイコンとしての地位を確立しています。
- 映画やメディアでの登場
多くの映画やテレビ番組で登場し、その独特のデザインは人々の記憶に残ります。また、インテリア雑誌やデザイン書にも頻繁に登場し、デザイン業界では絶大な影響力を誇ります。 - コレクターズアイテムとしての価値
限定版や初期のモデルは、コレクターズアイテムとしても取引され、その価値が上がっています。これもLC3が評価され続ける理由の一つです。
結論
LC3は、モダンデザインの先駆けとして革新性、快適性、デザインの美しさを兼ね備えており、世界中のインテリアデザイン愛好者に愛され続けています。さらに、長い歴史と文化的背景を持ちながら、現代の生活にもフィットするため、今なお高い評価を得ているのです。
もし、インテリアにおいて「快適さ」や「美しさ」を同時に追求したいのであれば、LC3はまさにその理想を実現するソファです。
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