今回のテーマは「素材」。

前回の記事で新生活について触れましたが、その延長となるブログの内容となっております。

家具を楽しむ上では欠かせないテーマですので、是非参考にしてみてくださいね。

服と同じで”家具にも多種多様の素材があります。

本革、プラスチック、無垢材などが代表的なところでしょうか。

どの素材がメインになるのかによって見せたい雰囲気をより明確にできたり、

天然素材と異素材をミックスさせることでカテゴリーに囚われない空間をつくることもできます。

素材を見極め、取り入れることができれば、暮らしがもっと楽しくなるはずです。

「色と素材感を統一する」なんだかんだでこれが大切。

特に素材感。

色は小物などで全体のトーンを整えることができますが、

空間の中であまりに素材感が違いすぎるとどこかチグハグな印象になります。

代表的な素材の説明をしつつ、レイアウト時にオススメな組合せの素材もご紹介していきますね。

ラタン(籐)

日本では特に馴染みの深い素材だと思われます。

東南アジア付近熱帯雨林に生息するヤシ科の植物で、日本では「籐(トウ)」と呼ばれているものですね。

素材の特徴としては繊維が非常に密であり、強くそしてしなやかな特徴を持つため、

ツルのようにひも状にしたものを、多用途で使用できる素材です。

自然な風合いをそのまま空間に落とし込むことができるので、"ゆとり" と "安らぎ" を空間に与えます。

ガラスとの組み合わせが一番オススメ。軽やかな素材感に透明感を加え、洗練された品のある印象に。

ラタンのどこか素朴な風合いを少し残しつつ、絶妙なバランスで整えてくれます。

ちなみに、ウォルナット材のような重厚感100%の素材との組み合わせには抜け感を与え、ラタンの持つゆとりで

柔らかさを演出。ミックスでコーディネートしたい時にはこういったバランスでレイアウトしても面白いです。

スチール、アルミ、ステンレス

実はそれぞれ似たような見た目をしていますが、名称があるように違う素材です。

簡単に言うと、鉄を主体とした合金鋼。含有率の比などが関係し、差別化されます。

今回はあくまで素材感の話になりますので、同じものとしてまとめますね。

シルバー色の無機質、クール、無骨といった言葉が似合う印象。

商業施設や学校、自宅など素材を活かした生活用品が身の回りでもかなり多いかと思われます。

特によく見るのはキッチン周りでしょうか。錆びにくい性質でもあり、洗練された清潔感のある印象を与えます。

”都会的”や”モダンという言葉を通して素材の印象を聞くことが多いですが、

直線的でデザインに無駄がなく、色味も抑えられています。

”何もない”と思わせてしまうほどシンプルな空間にしたい方は一番説得力を出せる素材です。

そもそも素材として強度があるもの。椅子の脚周りで使用されることも多く、

木材やプラスチックなどの異素材とのミックスには非常にマッチした素材といえます。

デザイナーズと呼ばれるている家具はプラスチックや本革などと組合せる家具が存在し、

多くのデザイナーがオリジナリティー溢れるものを数多く手がけています。

実際にこういった素材をレイアウトで入れたいときは、

部分的にスチールなどが使われている家具を入れてあげると家具の存在が浮くことなくまとまります。

例えば、スチール素材のフロアライトを置きたいとき、ダイニングチェアの脚周りを似たようなスチールで作られたもので

合わせてあげるなど、家具の一部にだけ素材を入れることで空間内でのチグハグな印象は無くなります。ぜひ試してみて下さい。無垢材、オーク、ウォルナット、パイン

無垢材とは何かをよく問われることがあります。

簡単に言うと、「天然無垢の木材であり、一切の加工がされていない一枚板」。

そして無垢材は、オーク・ウォルナット・パインなど様々な種類に分類され、

生産場所や木目、木肌、色味により特徴を分けることができます。

無垢材を加工して作られたものが”合板”や”単板”という材に変わり、用途に合わせて建物と家具に使用されます。

説明していくと細かく分類できますが話がずれてしまいそうなので今回は省かせていただきます。。。

木材だけに触れたブログをまた書きますね。

素材感の話に戻りますが、日常の中で一番触れる機会の多い天然資源。人が慣れ親しんだ素材です。

一番の特徴としては無垢材本来の柔らかく、温かみのある手触り。ずっと触れていたい滑らかな質感は

心地良い気持ちにさせてくれます。

調湿機能もあることから、建物には特に使われやすい素材ですね。

先程も挙げた通り、場所、木目、色味などにより素材感も違った印象を与えます。

チーク材やウォルナット材は色味も濃く、重厚感が出やすい素材です。

使用比率によってその度合いも調節できます。例えばテーブルをウォルナット色で選んでみたい時は、

天板が薄いものか足回りがテーパードのようになった細いものを選んであげるとすっきりとした

軽やかな印象を演出しやすいのでオススメです。

パイン材などは色味もかなり明るく、軽やかさをしっかりと出す事ができます。

北欧、カントリーテイストで人気のある色味で、自然な風合いをそのまま楽しみやすい素材感。

木材によっては木肌がはっきりとしたものが多く、装飾のように見せることもできます。

無垢材は統一しすぎると、空間がボヤっとしてしまうことも。

適度に異素材やカラーを混ぜながら、無垢材本来の特徴を活かせると尚良し。

ダイニングチェアにクッションを敷いたり、リビングに反対色のラグを敷いてみたりと

メリハリが出てくると無垢材の印象を強めることがきます。

プラスチック、アクリル樹脂

素材の中でも特に多様されている素材です。

7種類に分類され、特に家具に関しては素材の強度により使われるプラスチックが異なります。

デザイナー倉俣 史朗によるミス・ブランチというチェアはアクリル樹脂を使用し、

高い透明度と耐衝撃性に優れた素材で歴史に残る作品をつくり上げました。

他にもフィリップ・スタルクによるエロエスチェア、

イームズ夫妻によるシェルチェアもプラスチックの代表的な作品として今日まで広く愛されています。

プラスチックは形成がしやすく、直線的なものから美しい曲線まで自在な形を作れる素材です。

スペースエイジのように近未来的空間などにレイアウトされる家具はプラスチック素材を多く使用し、

多彩なカラーを特徴としたポップな印象を演出します。

デザインは洗練され、シンプルモダンテイストやレトロポップのように可愛らしいテイストまで、

色と形の組み合わせによって雰囲気を大きく変えられます。

スチール、アルミのような素材との相性はモダンテイストに沿った空間づくりができ、

少し柔らかい印象を出せます。

無垢材などの素材には、プラスチックに限らずどんな異素材でも合わせやすいというメリット尽くし。

ミッドセンチュリーなのか、カントリーなのかで色選びが重要になってきそうです。

ガラス、

これからの季節に外せないのがガラス素材。

瑞々しい透明度が重厚な雰囲気を軽くし、空間に”抜け感”を与えます。

抜け感具合はガラス素材が空間や家具に対してどのくらいの割合で入っているのかで変わってきます。

例えばキャビネット。

扉の正面にガラスが付くか、付かないかでキャビネット本来の印象をガラリと変えてしまいます。

天板、側面、背面を分厚い無垢材で作っていたとしても正面にガラスが一枚くるだけで抜け感というものは

簡単に作り出すことができます。

他にはローテーブル。

ガラス天板にすることでソファやラウンジチェアの素材、色、デザインを選ぶことなく合わせることができます。

他の家具の存在を引き立て、ボリュームが出てしまうソファであっても空間を広く見せてくれるところも魅力的なポイントです。

昭和レトロのようなダイヤガラス、ストライプガラス、ステンドガラスなど単体で雰囲気を決めてしまうような

特徴的なデザインのガラスもあります。まとめてご紹介ももったいないのでこちらも次回以降のブログで深堀していきますね。

素材感の印象は実際の写真でお伝えしたいところではありましたが、

なかなかタイミングがなく、、、、

ご存知の方も多いかと思いますが、ピンタレストというアプリで「素材名 空間」で検索すると

参考になる家具やコーディネートなどがかなり出てきますので良ければ調べてみて下さい!

僕もめちゃくちゃ参考にしてます!

簡単でありますが今回はこのへんで。

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