古道具をどう使うかはその人のひと手間次第で楽しみ方を広げられる。
蜜蝋を塗っただけ、ステンレスを磨いただけ、金具を取り付けただけ、そんな些細な変化であっても古道具は生まれ変わり、息を吹き返すのだ。
まるで意識が宿ったように、道具は自信みたいなもので満ち溢れる。
そして、私たちの暮らしにワクワクするような想像力を与えてくれる気がしてならない。
デザインは魅力的でかっこいいのだけど、どういう使い方がいいのかわからない古道具は結構多い。
言ってしまえば”誰からも必要とされなくなったモノ”なのだから、当然っちゃ当然。
でも僕らのフイルターを通ることで、道具に何かしらの変化を与え、「意外とこんな組み合わせもありなんじゃ、、」「こうしたら機能的になるかも!」とお客様にも感じてもらえると古道具キミドリに古道具があってよかった〜と思える。暮らしの道具を増やす、減らすという考え方より、厳選する。そんな選び方をしてもらえると嬉しいな。
載せた写真はデザインは魅力的でかっこいいのだけど、どう使おうかなっていう小引き出し。元々アイアンの脚はついていなかったので、高さも結構低いものだった。かなり細かく収納できる引き出し、中は仕切りが数枚入っており、多分ビスとか蝶番などの金具類をたくさん入れて使っていたんだろうな。
実際こんなに細かい収納(もちろん人によるけど)使う人っているんだろうか?ほとんどいないかもなぁって思ったの時に、この古道具の魅力をもっと引き出せないかなって考えた。
やったことはめちゃくちゃシンプルで”脚をつける”ことだけ。
このまま家の中で地べたに置いてある想像よりも、脚をつけて例えばリビングでサイドボードのように使われている想像の方がオシャレだ。
しかもオシャレだけじゃない、脚がつくから全体の高さも変わる。プラス20cmくらいになったので天板まで76cmという程よさ、ダイニングテーブルと同等サイズだから、この上にテレビとか置いちゃってテレビボードみたいに使ってもいいね。
脚を4本つけたひと手間だけ。
料理と同じかもな。
次はどの子にひと手間加えようかな〜