(アイキャッチ画像とは全く関係のない話…)
正月休みに母方の実家へ帰った。
僕が生まれる前からある一軒家。昔ながらの斜め80度くらいに感じる急な階段が肝である2階建の住まい。
母親が学生時代に使っていた部屋はすでに物置部屋になっており、
ありとあらゆる道具が放り込まれていた。僕からしてみるとそこはまさに宝庫、入らずにはいられない空間になっていた。
Nationalのプラグ、サビサビの投光器、フリフリ布がついたラタンラック。当時使われていたものを見ると、やっぱりこの時代にあったものなんだなと、改めて確認することができる。
「これ持って帰ってもいい?」「そんなもん何に使うねん、汚いからやめとき」なんてやりとりを5回ほど繰り返しながら、ゴソゴソと箱を開けたりしては埃を撒き散らし、僕は、大体ゴミと言われても仕方がないようなモノばかりを手にしては、浮き足だっていた。
僕はワクワク、周りからは謎めいた顔であたたかく見守られるそのシチュエーションはさぞかしシュールだったろうな。
満足したところで、1階に降り豪勢なおせちや汁物をしっかりいただいた!
一気に健康になれた気がするおせちはやっぱり最高だな〜。
あれほど食に対して幸せを感じられことは他にないかもしれない。
幸せな気持ちでいっぱいの僕は回転チェアに身を預け天を仰いでいた、ふと天井付近で目に入ったのは木目調のエアコンだった。
このご時世、エアコンは白いものだと認識していた僕には新しい光景で、そもそも初見でエアコンだということにすぐ気づけなかった。(写真撮ってないんだよなぁ。)
いや木目調て、でも少し唆られるデザイン。
とにかくでかい。でかけりゃなんでもいいと思うなよと思うくらいとにかく横に長い。
「バリバリ」と聞いたこともない(おそらくこれが昭和らしいと言える)起動音が鳴り、当然かのように温かい空気を部屋に送り続けている。人の年齢で言えばすでに100歳近いだろうに、昔の機械というものは本当にすごいな。すごいなというか強いな、いや”しぶとい”かな。
「お師匠様!今晩もありがたき風!」「うむ、良きにはからえ。」そんな変な会話を頭の中で想像して楽しんでいた奇妙な一夜。また会おうぞ。
持って帰って家に付けれないかな。