12月、年の瀬。
毎回同じことを言ってしまうが、
今年も早かったね。
来年はもっと早くなるだろうね。

来年の12月も同じことを言うだろうな。
本当に年を重ねるたびに時間というものが0.75倍速ずつ早送りされているような気がしてならない。


来年はどう有意義に過ごしてやろうか。


実はひっそりと一人暮らしを始めて1年が経とうとしている。
この業界で働いていると、凝り固まった当たり前がなくなり、
お店でも家でも、レイアウトに自由な発想を見出すことができている。
このテイストのテーブルを購入したから、このデザインを合わせた方が良さそうなど、こうだからこうという考えがなくなった。
むしろ、何を合わせたら面白く、ユニークさを出せるだろうか、
そんなことばかり想像してしまう。

どんな家具をどうコーディネートしても、それが変なのか、しっくりくるのかは人それぞれなので、それは違ってていい(なんなら違っててほしい)。
そういった話をお客様から聞ける事が僕はとにかく嬉しい。
「こんな風に合わせてみたよ!」とかご来店いただいた際に僕を見つけたら
色々話しかけてくださいね。笑

一人暮らしをする中で、必要なものは大体揃えた。
(1番必要な家電製品が何もないけど。)

あってもなくても困らないけど、
時折無性に欲しくてたまらないものがある。

ソファだ。

正直ほとんどの時間を椅子とテーブルで過ごし、それ以外止まっている
時間は布団に入った時だけ。
なくても良いのだか、あると座りたくなるし、「落ち着く」という意味では
必要なアイテムだなと感じている。
ただネックになっている事が一つだけある。
スペースを完全に埋めてしまい、空間の余力をなくしてしまうということ。
これだけは避けたい。ぎっしり詰めたお部屋が好きな方はドシっとしたソファを贅沢に入れても構わないのだが、個人的には等間隔に家具が配置されていることを望む。

ソファというジャンルは(もちろんスペースにもよるので一概には言えないが、)サイズと見た目でどうも息苦しさを感じてしまうものが多い。逆にラウンジチェアやよくあるめちゃくちゃでかいクッションを置いてしまうと、中途半端に小さく、どこか物足りなさを感じる。
贅沢な悩みであると思いつつも、妥協をしたくない思いがどんどん積もっていき、最終的には「置かない」という選択肢まで出てきてしまった。

それはそれでいいや。
なんていつもなら一旦考えることをやめてしまうのだが、ここで「これアリかも。」と思わせてくれるロッキングチェアを見つけた。
ソファの代用にロッキングチェアなんてと思うかもしれない。
暖炉の前でしか登場しないものとしか認識されていないかもしれない。

しかし、機能的な側面もあることに気づくと、
家具選びの選択肢としてはかなりお勧めできるチェアである。
ちなみにロッキングチェアと聞いてあまりピンとこない方のために
一枚載せておく。

Brand:飛騨産業キツツキ

日本語で言うと”揺り椅子”が正しいのだとか。
初めてこのチェアに座る時は安定せず、動いてしまうことに少し怖さがあったが、身体を完全に預けてしまえばその使い心地がクセになる。
頭まで支えてくれる背もたれ、湾曲した笠木からスポークにかけて包み込むような設計は見事。

激しい振り方をしなければ後ろに倒れることはないので安心してほしい。
ハイバックで圧迫感が出やすいかもと考えたが、すっきりとしたスポークのおかげで一切そんなことは考えなくていい。

何よりサイズ。
実は意外とコンパクト。且つ申し分ないデザイン。元々はカントリーよりのテイストではあるが、モダンなインテリアとの相性もいい。加えてどこか温かみを感じやすい木肌は、ツルッとしていて、使い続けることで木の味わい深さを楽しめそうである。

季節などに合わせてクッションや布類などをアームに掛けておくだけでも
かなりおしゃれな使い方がきる。こういったひと手間を楽しめるところも素敵だな〜。

適度なリクライニングと落ち着きを与えてくれるチェア。
ワンルームの広さであっても最適に、そして長く愛用できそうな魅力だらけのロッキングチェア。

これはかなり買いかもしれん。

今日はこの辺で。

古道具キミドリ リユースショップキミドリから派生した古道具やアンティーク、ヴィンテージに特化した店舗 lifestylegallery.jp