年を重ねると服や音楽の好みが変化するように、
インテリアの好みもまた変化する。
好みというよりは、”価値の置き方”に変化が現れるといってもいい。
機能的、モダン、北欧風、無機質。
現代の空間デザインにとっては欠かせない見せ方であるが、
どうしたって、再現性に気を取られた、似たような空間が広がり続けるばかりである。
生活そのものが少しずつ消えてしまいそうな感覚が残り続ける。
”本来の役目を果たし、使い古された古道具”
その中でも古道具は、誰が何のために作り、使用していたのか、またはその時代背景はどんなものだったのか、
現代まで残されてきたモノには、知り得なかった情報がたくさん潜んでいる。
リメイクやアイデア一つで今までの用途とは違った楽しみ方で古道具を堪能することができる。
そして、人と古道具が同じ時間を生き、
共に味わい深くなる過程は”尊いモノ”だ。
道具ひとつずつに作り手の意図があり、必要に応じて形を変える。
同じ柄の印判小皿一つとっても、似ているだけで曲がっていたり、色が薄いものや濃いものがあったりと色々である。
現代に溢れた、モダンで使いやすく整いすぎた生活は心地いい。
けれども、流行りばかりに囚われるのではなく、ほどよく「私の中のマイブーム」を生活の中につくり続けていくこと。
それは、ライフスタイルに変化をもたらし、非日常を自分自身に与え続けられる。
”温故知新”
故きを温ねて新しきを知る。
古道具を暮らしの中に取り入れる楽しさを発信し、誰かの心を満たせるような記事をお届けしていきます。
次回に続く。
「古道具 キミドリ」
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