
アーニーボール( ERNIEBALL )は、創業者の「アーニー・ボール」氏によって1957年頃に立ち上げられた。アーニーがカリフォルニア州のタルザナに開いた店は「世界初のギター専門店」として当時話題となった。ドラムスティックや他の楽器を扱わないことを批判された際、彼は「俺はギターを売りたいだけだ」と答えた。この言葉は響き渡り、何マイルも離れた所から人々が店に来るようになった。結局、彼の会社から生み出された製品は55万軒以上の店で売られ、70カ国以上に輸出された。創業当時はギターのみ扱っていたものの、1960年代頃から自社開発の「ギター弦」を販売するようになる。その理由として、当時ベストセラーとなっていたフェンダー社のミディアム・ゲージ弦が「押さえにくい」ことにアーニーが気付いたからである。中でも3弦(0.029インチ)が押さえにくかったため、アーニーは「3弦を0.024インチに変更」した特別セットをメーカーに発注。これが後に世界的ベストセラーとなる、アーニーボールの「スリンキーシリーズ」となった。このセットがギタリスト達から評判を呼び、アーニーの元には多くの注文が舞い込むようになる。これを機に実店舗を売却し、本格的な弦ビジネスに着手した。アーニー・ボールは、新しい物を作り出していない。需要を読み、既存の製品を改良し、市場の要求を充たすようしただけである。1970年代初め、彼は会社をヨーロッパやアジアでも認められる販売業者にした。ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン、ピート・タウンゼントのほか、ロックの象徴達がスリンキーを張り、今もなお続くトレンドは、アーニー・ボールを国で2番目に大きな弦メーカーに押し上げた。
※情報はWikipediaより抜粋